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3]環・円海山エコミュージアム:

H〜P型。円海山周辺の地域で活動を展開する市民団体や地域コミュニティを、行政領域を越えて相互に結び付けるネットワーク形成を行おうとするエコミュージアム。

そのなかで、円海山緑地の自然、文化、産業遺産の保護活用を図っていく。

4]都留市まるごと博物館:

M型。博物館施設を中心に、地域全体の文化財、自然などの遺産を調査研究、収集保管あるいは保全し、展示教育普及を通じてまちづくりを行おうとするエコミュージアム。

 

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図II-2-5 エコミュージアムの構成要素

大原一興(1999)をもとに作図

 

このように、それぞれ特徴があるわけだが、3]環・円海山エコミュージアムを除き、すべてが最終的にはエコミュージアムを実践することによるまちづくりをめざしていることが分かる。ここでいうまちづくりとは、いわゆる観光的、経済的活性化を主眼としたまちおこし、あるいは地域おこしではなく、地域の再発見、再評価および地域住民のアイデンティティの確立を主眼とした生活環境の開発をさす。そうした観点から見ると、雑木林博物館化を通じてまちづくりを推進するとした場合、2]朝日町エコミュージアムは行政と住民の関わり方や、事業展開など最もバランスがとれており参考となる。

 

 

 

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