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4]都留市まるごと博物館

a. 事業名:

「市内まるごと博物館」

b. 事業主体:

都留市教育委員会生涯学習課文化振興担当、ミュージアム都留。

c. 対象地域:

山梨県都留市域

d. 事業の経緯:

都留市全体計画中に、固有の文化や歴史をもった都留市の姿を具体的に示し、市民が共通の連帯意識を築いていけるような場、対外的に都留市の素晴らしい文化や歴史を紹介する場づくりを目的に構想された『市内まるごと博物館構想』を策定。また、1994年度に都留市史編さん事業が終了し、その際収集された資料の収蔵および調査成果を継承し発展させる施設として、既存の諸施設との連帯関係をもつ博物館の建設を計画し、1999年にまるごと博物館の拠点施設として『ミュージアム都留』が開館。

e. 事業内容:

まるごと博物館構想は、「ミュージアム都留」建設計画の延長線上にあるもので、施設としての博物館施設を中心として、市内に点在する史跡、文化財、自然などそれぞれの場所を散策しながら学習できるといった、市内全体を博物館とみなして都留市の姿を具体的に示し、市民が共通の連帯意識を築いていける場の形成を目指している。

そして、まるごと博物館の中心的役割として位置づけられるミュージアム都留は、既存施設との関係から総合博物館としての性格ではなく、主に通史的な歴史と、「八朔祭り」という市内の民俗行事に関する調査研究、収集保管、展示、活用を行うと同時に、館内にとどまらずフィールドを積極的に活用していくための情報を提供する役割を担っている機関である(図II-2-4)。そのため、自然系の調査研究、教育普及などは「都留市いきものふれあいの里ネイチャーセンター」が中心となって行っている。その他市内には「八朔祭屋台展示庫」や「都留市商家資料館」、「尾県郷土資料館」などがある。

 

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図II-2-4 都留市まるごと博物館構想模式図

都留市教育委員会「まるごと博物館基本計画」より抜粋(作図)

 

 

 

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