注1:(デ)はデイサービスセンターの送迎専用車輌
注2:大宮市は普通車輌と福祉車輌を保有、社協の(1)はレンタカー会社福祉車輌のリース契約
注3:東松山市は助手席のシートが回転するタイプの福祉車輌
3地区とも、身体障害者手帳あるいは療育手帳を持つ対象者に、福祉タクシー券(利用料金の一部補助)を発行しているほか、自治体または社協が保有あるいはリース契約する「福祉車柄(前述の移送用車輌と同義)」を個人が利用できるシステムを採用しているが、福祉車輌の管理や利用システム等は三者三様である。
大宮市では身体障害者福祉の社協委託事業として実施されており、利用は身体障害者に限られている。社協がレンタカー会社と兼用車輌(車いす及び寝台のどちらでも利用できる)1台をリース契約し、これを利用に供している。レンタカー会社が直接申込を受付けているが、運転手は利用者が手配することとなっており、運転手がいない場合はボランティア(社協登録の運転ボランティア30名)が無償で対応している。レンタカー会社と社協がそれぞれ保険に加入している。
東松山市では、社協が保有する兼用車輌1台を、高齢者と身体障害者の個人利用に供しており、運転手は利用者が手配するシステムである。
小鹿野町は、寄贈された福祉車輌1台(車いす対応)を高齢者と障害者の個人利用に供している。保健福祉センターが車輌を管理(駐車)しており、保健福祉課の障害福祉係が利用受付に対応している。運転手は利用者手配を原則とするが、手配できない場合は高齢者事業団(有料:利用者が費用負担、社協補助1/2)が対応している。
外出支援(移送)サービスは高齢者福祉事業と障害者福祉事業とに関連しているため、全体状況が把握しにくい。現行サービスの問題点と課題として担当者から寄せられた意見等(図表4-3)を総合すると、行政サービスは以下のような状況にあるのではないかと思われる。