注:A型−重介護型、利用人員1日15人以上、設置基準165m2以上、B型−基本型、利用人員1日15人以上、設置基準165m2以上、C型−軽介護型、利用人員1日15人以上、設置基準165?以上、D型−小規模型、利用人員1日8人程度、設置基準100m2以上、E型−痴呆性高齢者対応型、利用人員1日8人程度、設置基準100m2以上
資料:「平成8年度全国デイサービスセンター実態調査報告書」全国社会福祉協議会/全国デイサービスセンター協議会
イ 顕在化しつつあるニーズヘの対応
モデル地区ではいずれも福祉車輌の個人利用に応じているが、都市部の大宮市では、利用の集中等による福祉車輌の不足が懸念されるほか、利用要件を外れた高齢者の通院目的等での利用希望が確認されるとともに、会食サービスを実施する場合の「移動手段の確保」が問題点として指摘されている(前項の配食サービスの問題点・課題参照)。さまざまな局面で、高齢者に対する外出支援(移送)の必要性が顕在化しつつあるのではないかと思われる。
「自分から積極的に外出する」高齢者が多く、「外出」という行為が意識されるようになったからこそ、同時に「外出時の障害」も前向きに意識されはじめており、日常生活での不自由を「外出時」に最も強く感じはじめているのではないかと推測される(図表4-6〜9)。
以上のように、現在、まさにさまざまな外出(移動)機会において、顕在化しつつある高齢者のニーズヘの自治体としての対応が、検討すべき課題として浮上しつつあるものと思われる。