6.3.1 ネスティング
NCシステムにおけるネスティングの意義は、突き詰めると、ひたすら部品単位の座標系を素材の座標系に変換することにある。呼称にはそぐわないが、1素材1部品取材でもやはりネスティングなのである。
まず、部品ファイルからネスティングに組み込む板厚範囲の部品データをシステムに取り込むが、この時に:−
(1) 切幅補正
切断トーチ/機種/素材板厚により異なる。
(2) 延び尺/伸ばし付加
溶接収縮や加工組立の要求に対応。タブや荒切りを含む。
(3) ミラー処理
ミラーというのは、ミラーイメージ:鏡像の短縮語。
P/Sなど対称形の選択、処理舷通りを「正」逆を「反」とする。