(3) ポストプロセッサー
本来は先にも触れたように広義の後処理プログラムの一般呼称であるが、NCシステムでは、工具経路をNC装置が解読できるように、NCフォマットに翻訳する処理に特定している。そこで短く「ポスト」と略称されることもある。
ちなみに、ここで技術の起源として、NC切断機用に設定されたESSIフォマットにつき触れておきたい。
ESSIは[図6.2.4 EIAとESSI]に比較するように、数値のほか+-と*しか用いず、XYIJ座標コードの代わりに+-符号の出現の順序により座標区分を判読する。フォマットは簡略であるが、切断速度の指示は直接機械にマニュアルインプットする…など、機能の表現に難点がある。