*ブリッジ
別冊『原寸型・定規』に説明しているように、ここにも補強のためのオンライン/オフライン/橋架け…の選択があるが、NC切断では更に、部品サイズが小さいと切断定盤やコンベアーのサナの上で、切断中に部品がシーソー状にハネ上がり、切断トーチを損傷させることになるので、その防止ブリッジを加えるか、あるいは250mm角〜400mm角以下の部品は、NC切断対象から除外する。
*共有辺切断
きっちり切幅空け隣接でなければならず、コンピュータ計算による配置でしか実現できない
…などの配慮が必要となる。
(2) カッターパス・システム
Cutter Path:切断工具の経路である。部品の形状を切断経路に置き換え、通常の閉曲線切断1トーチのNC装置でいえば、一筆書きの切断手順に編成する。緩曲線切断であれば、1本切りトーチ(主軸)/一時休止トーチ(從軸)の選択が加わる。共有辺切断では部品片方の外周辺の切断がスキップされる。
NC機の稼働回転をあげるために、切断→マーキンに切り替えて、標準のMH:人孔/LH:軽め穴…など治具倣い半自動切断に移すこともある。
[図6.2.3 同スペース同スロットの多いNC切断]のような対象作業が多いNC機には、スロット用の補助トーチ群を付加して、外周辺切断後スロットまとめ切りとする「マルチ切断」にするとよい。