この用語は、NC切断となって通用されるようになったが、それ以前はカッティングプランと称され、もともとの作画現図では、罫書作業のガイダンスとして、使用鋼材における複数の部品採取の位置を指示する図面で、船殻ヤードプランの縮尺を元にして画かれていた。
数値現図になっては、縮尺作画された単部品を同じ縮尺の鋼板寸法の台紙上に張り付けることで、詳細なカッティングプランとするようになり、やがて対話型システムにの登場によって、直接にコンピュータ画面上でネスティング作業を行うことで、詳細カティングプランを省略するようになってきた。
以前より、まずはスクラップ率最小を狙って、自動ネスティングの開発が試みられ、すでに採用されている所もあるが、全面的に旨く…とは行かず、やはりまだ手作業で補完しているのが実情のようである。
つまり、切断作業計画であるカッティングプランは、NCシステムではネスティング計算の一部となっている。
ネスティングにおける配置部品と隣接する他部品との間隔は:−
*開先切断
NC機のトーチブロックの構造から[図6.2.1 開先切断トーチ旋回]に見るように、トーチ間隔オフセット:d以上の迂回経路となり、
*ピアシング
[図6.2.2 ピアシング位置]に示す切断線上:オンライン開始とすれば、部材辺にわずか傷が残るが、フリーエッジでなければ溶接でカバーされ、歩留りがよい。もしフリーエッジなら部材外位置:オフラインから切込まざるをえない