4.2.1 フレームの展開と曲加工
条材部品であるフレームの展開には、板部品と違って:−
*板物の展開と同じく部品平面形状: フレームはウェブ面の面内曲げを求める
*そのウェブ面形状を、取材する直物条材に当てはめる
…の2段階がある。
トランスフレームは全てウェブ面曲げ:平面曲げだけで、形状は正面線図なりであるから、前段は不要で後段の展開のみが必要となる。
ロンジ部材は一般に外板に沿うだけが条件で空間を走っており、この前後2段階の展開を重ねることになる。
4.2.2 逆直線曲げ
フレームの多くは、型鋼などの条材から曲げ加工により成形される。
その加工法で、条材上に逆直線と呼ばれる曲線を描いておき、この曲線が直線になるまで曲げることにより、所定の形状にするのが「逆直線曲げ」である。この方法でのフレーム展開は、この逆直線を求めることに帰する。
作画現図での詳細は別冊『現図展開』、数値現図での出力は別冊『原寸型・定規』に詳しい。
トランスフレームの場合、実形状は基本データのFr.Lとして正確に得られるので、逆直線を求める上での計算は[図4.2.1 逆直線曲げ]参照:−