[画面4.1.1 P-LONGLシステムメニュー]では、1「ロンジ・トランスフレーム展開」が数値現図の本体で、マーキン型相当の結果を2「ILファイル登録」で取り込み、3「作画変換」で一品図をプリンターに打出す処理ステップとなっている。
捩れ型データの方は、1のステップで作られて、一品CADが取り込むようになっている。
画面右下ボタン「パス設定」は、つど作業開始に当っての対象番船、そのファイル類のセット確認である。
4.2 トランスフレーム
中小型船舶では、まだ横肋骨構造方式が大勢で、トランスフレームは造船所では現尺Fr.L線図で直接に型を取り、曲りもきついので撓鉄加工後仕上げ…とされるのが一般のようである。
そのままなら数値化のメリットは、いきなり型作画ができる程度。ロンジに比べて数値現図のメリットは少ない。
しかし、船殻構造方式としては縦肋骨:ロンジシステムが合理的であり、部材も加工量も少なく、先述の垂れ下がりロンジランディングなど数値現図の普及と相俟って、やがて状況は変わってこよう。
トランスフレームでは過大溶接の問題となる外板付足下の倣い度=取付度であるが、条材ウェブ縁にとる開先加工は面倒で、かつウェブ深さが設計寸法を割り込むので、特に標準書あたりの提出で船主/認定機関の承認をえない限り、倣い開先はとれない。
数値現図の導入に併せて、構造方式ならびに工作法の再検討/見直しを勧めたい。
本システムでのロンジ/トランスフレーム区分は、処理コードによる選択入力になっており、トランスフレーム区分での処理指定はFr.L番号である。