2.4.3 ランディング・ファイル
ランディング作業を開始する前には、あらかじめ設計図面上でランディング線の区分コード: バット名、シーム名やロンジ名を決めておく。
『JIS-F 0201-1983基本船こく構造図の自動製図通則』に準拠するとよい。
画面上で定義した線分にそれらのバット名、シーム名、ロンジ名を付して、求めた線分の3次元交点座標値と共に「ランディング・ファイル」としてコンピュータ内に登録するためである。
[画面2.4.2 ロンジ・ランディング情報入力]は、上甲板: UDでの例を示す。
また、外板やパネルに付くロンジ名に対応してロンジフレームの種類、スカントリング、ロンジの板逃げ、ロンジの取り付け角度や捻れ角度、その範囲などをインプットし計算しておく。その後にロンジトップの伸び計算及びロンジ捻れ角度計算を行う。
ロンジのウェブ板逃げと取付角によっては、別冊『原寸型・定規』に詳しく図解したように、ロンジの足下には倣い開先が、フランジにはベベル度が…生ずるので、ロンジトップの伸び計算時にプログラムによる補正処理が必要である。
これらの計算結果は、「ロンジ情報ファイル」にまとめて蓄える。
ロンジフレームの種類には
1]山型鋼(アングル/不等辺・等辺、バルブプレート)
2]平鋼(スラブ・ロンジ)
3]ビルトアップ(T・L2など)
さらにロンジに準じて取り扱う:
4]ガーダー、ストリンガーといった縦方向の桁板類
などがある。