日本財団 図書館


[図2.1.3 船型ワイヤフレーム・モデル]に見るように、船体面の模型: モデルを、これら3種の曲線状の針金: ワイヤで編んで、枠組: フレームを拵える作業に相当する。夫々のワイヤの交差する網目の位置は、相互に重なり合った点でなければならない。

 

020-1.gif

図2.1.3 船型ワイヤフレーム・モデル

 

この網目は、実際には後で、[図2.1.23 船体曲面モデル]に見れるように、St.L、W.L、B.Lの間隔割を細かくして、曲面を緻密に表現する。

 

曲がりがきつい船首尾部での作画フェアリングでは、バッテンを使わず「丸める」と称して、例[図2.1.4 端部形状のボックス/R整形]に見るように、

●端部R: 丸めに用いる円弧

●ボックス線: 丸める前の主船体部曲面の延長にあるとする架空の角位置を用いて、角を削り落とすように調整することが多いが、この「丸め」でも結果としてクロス・フェアリングは成り立たなければならない。

この例図は、ウォターライン面で1円弧を用いる丸めであるが、実際には、このような単純な整形では"さま"にならず、2円弧(先端は小半径、繋ぎは大半径)構成にしたり、円弧面を・側面中心線にノーマルとする…など各種の丸め作法がある。

 

020-2.gif

図2.1.4 端部形状のボックス/R整形

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION