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2. フェアリング

 

数値現図システムの発展の中で、フェアリング業務がどのような経緯でコンピュータによる数値フェアリングになってきたのか…の説明は、「1. はじめに」になされている。

本章ではコンピュータ・システムが、どのようなからくりでフェアリングをしているのか、人手による現図と同等のことができるのか、それをしのぐ機能を持っているのか、フェアネスをどのように判定するのか、対応できる船型はどのようなものなのか…を説明してみよう。

もっともフェアリング・システムは、これまで多くの種類が開発されており、ラインズ:線群による間接的な曲面表現より、直接曲面を取り扱うようにもなってきているが、伝統的な方法と異なることから、まだまだ全面的に普及するには至っていない。

本書では、分かりやすいシステム解説が目的のため、手作業の延長に近い線群を扱うパソコン・システム"フェアリングメイト"を説明事例とする。

 

2.1 曲線と曲面の数値表現

まずはコンピュータの中の曲線とは、曲面とは、どんなものだろうか。

 

2.1.1 手作業フェアリングからコンピュータ・フェアリングへ

一口に言うと、手作業の曲線作画の道具であった撓いバッテンが、計算による数値バッテンに替わり、現図場がコンピュータ画面に置き換わった、とイメージするとよい。

[図2.1.1 作画フェアリングから数値フェアリングへ]参照。

ちなみに英語のバッテン: Battenとは「細い巾木」のことで、「しない定規」のことは、スプライン: Splineと呼ぶ。コンピュータ用語では、特定点を通るようにしつらえた曲線を「スプライン」と言い「自由曲線」と訳している。

 

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図2.1.1 作図フェアリングから数値フェアリングへ

 

 

 

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