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*ランディング: −

ランドは陸地: Landのことで、ランディングとは、一般には接地または着地に使われるが、造船では外板のシームやロンヂ・フレームの走り方:位置を指している。

この語源は、別冊『原寸型・定規』の[図3.1.4 クリンカー張りとクレンチ釘]に見るように、鎧張りの出っ張り部から接地するので、この縁をランディング・エッジとよんだことによる。

このサブ・システムは、この外板曲面上の構造線配置を正面線図上で定義し、空間位置を算出して「登録」する機能である。登録とは、コンピュータの記憶: 先にフローの読み方で説明したファイルとかDBとか…のメモリー機能にファイリング: 整理保存することをいう。

 

*基本データ: −

作画現図で現図床に描いた現尺線図に相当するもので、フェアリングとランディングの結果ファイルであることから、ランディング・ファイルと呼ばれることもある。

内容は、外板ランディングに限らず、甲板や縦隔壁などのパネル:板骨構造のシーム/バット/ロンヂ配置データを含み、以降の部品処理システム群の参照検索する"基"となるので、本書では「基本データ」としている。

 

*内構/外板/フレーム処理: −

「内構」とは、パネル板: 皮板と条材:フレーム以外の部材の総称で、桁板: ウェブ類、肋板: フロア類など、小組立工程で組み合わされる部材を意味する。

「処理」とは、部材の形状、取付線、開先など…加工や組立に必要なデータを計算し取揃えるコンピュータの作業をいう。

これら、内構/外板/フレーム処理は、基本データをキックして走り出す同レベルのサブ・システムなので、一括して「部材処理」と総称している。

 

*一品データ: −

上記の部材処理の結果ファイルである。

「一品」というのは、船殻に先立って、すでに管艤装で「パイプ一品図」計算が確立していたから、それと同レベルの計算ということでイメージを揃えたのである。

この一品データからのアウトプットは、別冊『原寸型・定規』に詳しい。

ここまでが狭義には数値現図の範囲であり、設計所掌として一次現図と区分することは、先に触れた。

 

 

 

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