日程計画; 立案・協議・改訂、定期調整・緊急調整(会)
期間; キックオフ〜適用第1船の組立完了
定常運用準備; 初回作業記録(作業者・項目・時間・特記/反省改善事項)
運用: −
日程計画方法; 試案検討(様式・管理量・前後工程との関連・計画/実績の対比)
定常作業の予定; 場所レイアウト・設備定常点検
システムの改善; 適用船毎の反省会(メンテナンス要望項目の検討・決定)
実施状況監査; 標準の実行・資料の整理・設備の保全
項目は以上である。協議検討の糸口として、列挙してみた。
本項冒頭に断ったように、それぞれの造船所には、それなりの現状条件があり、何が最適か一律には論議できない。
要は関係者全員が意識的に考えて、相互に教えあい合意を纏めることにある。
1.2.2 システムの選択
基本は、数値現図システムに合わせて、造船所システムを設定するのではない。
あくまで現時点で「こうしたい」造船所システムに合う数値現図システムを調べて選ぶのである。合わなければ合うように手直し追加を要求してみる。
さらには: −
●いざというとき即座に実務上の支援がえられる
●常時メインテナンスされている
●将来は上流システムへの遡行ができる
あたりが、その他の主な判断要件であろう。
取引先や外注先、企業系列のシステムとの差異は、そう重要ではない。データの互換性は付けれる道がある。システムの互換性や相互運用性については後述する。
1.2.3 システムのカバー範囲
一般に次頁[図1.2.1 数値現図システム構成]に示すのが、全範囲である。
この図で、矩形枠に囲んだものがシステムの機能部分になるサブ・システム、本の断面の形の枠内は作成情報の整理保存の機能で、ファイルとかデータベース: DBとか呼ばれるものである。その区別は: −
ファイル: ノートのように必要事項を参照するため整理メモにしたもの(比較的小)
DB: 辞書のように必要の都度に検索できるように情報を収納したもの(比較的大)
と理解してよい。