注1):技術難易度A(低)〜D(高)、参入確度A(容易)〜D(困難)
注2):( )内は条件の変化によってはあり得る評価を示す。
上にあげた参入候補の中には、管内造船事業者がすでに取り組み済の分野も一部含まれているようであるが、これをみる限りにおいて、総合評価の高い製品候補は業界特性・生産能力からそれぞれが小ロットの特注品・一品ものに絞られているものの、総じて高付加価値製品が少ない。
また、オブジェ・モニュメント類は両分野で総合評価が高くなってはいるが、特にFRPモニュメントの中には、一定の強度が確保できておらずに破損してしまう実例もある。
これは、従来からのハンドメイド的な漁船建造工法だけに依存していては、陸上製品分野への進出にはおのずと限界があることを示しており、陸上製品にマッチングする多様な技術資源の蓄積のため、業界をあげた取り組みが急務となっている。
また、参入候補にあげたようなニッチ市場をターゲットとした事業展開は不可欠と考えられるが、それと同時に、単なるパーツの供給に留まらず、「ハード」を供給することによって、高付加価値化のメリットを享受できる分野の開発が是非とも望まれるところである。