2-2. 各業界(荷主・船社・銀行・損保)のメリット及び課題
Q2-2-5:貿易に関する各業界にとってどのようなメリット及び課題がありますか<損保>
1. メリット
(1)事務処理面
*EDI(のデータ自動転記)による発券の即時性/正確性の確保
*事業費の圧縮(人件費/配達郵送費/書類保管費)
(2)システム面
*従来型の個別EDI対応からの脱却とシステム開発費用の削減
*既存の個別EDIの統合によるシステム保守費用の削減
*貿易関連他業界とのシームレスなシステム接続によるぺーパーレス化
(3)顧客面
*顧客の強いニーズである保険申込に於ける顧客サイドの事務負荷軽減
*EDIによる顧客数拡大の期待
2. 課題
(1)事務処理面
*現行事務プロセスのスクラップと新事務プロセスのビルト
*紙と電子の併存期の混乱回避(事務処理の二重化と事務リスクの上昇)
*顧客ニーズに併せてカスタマイズされた特別約款の整備とデータ化
(2)システム面
*貿易関連企業EDI化の動向を睨んだタイムリイーなシステム開発
(3)業界対応
*国際商業会議所/銀行業界への信用状(Letter of Credit)の保険条項のパターン化・標準化の働き掛け
*税関当局への電子された保険料請求書(通関D/N)の採用の働き掛け
*貿易関連企業へのUN/EDIFACT仕様の損保版標準フォーマットの普及