(2) RORO船のCO2排出量換算係数の算出
「環境と運輸・交通」における300km以上フェリーのC重油燃料消費量(6.854×105kl)とCO2排出量(5.494×108kg-c)より、C重油1klあたりのCO2排出量は
801.6kg-c/kl(5.494×108/6.854×105)となる。
大分〜東京航路、および志布志〜和歌山航路におけるCO2排出量については、消席率を考慮のうえ240m型、220m型ごとに、単位輸送量あたりのCO2排出量を以下の過程により算出する。
240m型および220m型RORO船の大分→東京間における単位輸送量あたりのCO2排出量換算係数の算出例を以下に示す。(消席率70%の場合)
(240m型)
2,443t×924.1km=2,257,576.3t・km (1)
801.6kg-c/KL×145.0KL=116,232kg-c (2)
(2)/(1)×1000=51.49g-c/t・km (3)
(3)に貨物部門比率=241/(241+46)を乗じ算出される240m型RORO船のCO2排出量換算係数は、43.2g-c/t・kmとなる。
(220m型)
2,160t×924.1km=1,996,056t・km (4)
(2)/(4)×1000=58.2g-c/t・km (5)
(5)に貨物部門比率=213/(213+46)を乗じ算出される220m型RORO船のCO2排出量換算係数は、47.9g-c/t・kmとなる。
(3) 輸送機関別のCO2排出量換算係数
前項(2)の条件のもと算出された輸送機関別のCO2排出量換算係数を以下に示す。