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エコモ財団の経営資源を勘案しつつ、以上述べてきたような事業を選定・推進していくことにより、エコ交通社会の実現に貢献していくことが事業ビジョンの基本的な考え方となる。

また、このような事業の推進にあたり留意すべき点として、次の2点があげられる。

1] 「エコ交通社会」の内容そのものが時代と共に変化する。したがって、その時点で求められる環境への要請がどのようなものかを常に監視し、運輸・交通との接点を探求しながら事業の方向性を考えていく必要がある。

2] 現状では、大気環境にかかわる事業を主体としているが、今後はこれらだけでなく、海洋汚染(油汚染を除く)、廃棄物・リサイクル、化学物質汚染、自然環境との共生等、運輸・交通に係わる環境問題全般について幅広く手掛け、循環・省資源型社会の実現に向けて事業を推進していくことが望まれる(図表1-1参照)。

なお、環境問題としては、これ以外にも全地球的な問題として、有害物質の越境移動、生物の多様性、森林減少、砂漠化等、また局地的な問題として、悪臭、土壌環境・地盤環境、電磁環境等をあげることができるが、運輸・交通との関連性は薄いので、当面は検討対象から除外する。

 

図表1-1 エコモ財団の事業領域のイメージ

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