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その中でも、特に配慮して説明している事項を表3-2-8にまとめた。

 

表3-2-8 教育上の配慮事項

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・ 鉄道部門

 

独自のテキスト『Student Manual for Passenger Relations』およびバス部門と共通の『100% Service』のテキストを使用する。乗客に不快感を与えないための技能の修得が主体である。前述したUNIT IIにおける取り扱い項目は以下の通りである(表3-2-9)。

鉄道部門では乗客から苦情がきた場合は、該当する駅の職員を再トレーニングする仕組みがある。

 

表3-2-9 鉄道部門のテキストにおける障害者への対応項目

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・ パラトランジット部門

 

ドライバーに配布するためのビデオ教材を用意している。内容はスペシャル・ニーズのある人(その人に合わせて特に配慮した介助が必要な場合)に対応するためのものである。

2段階構成になっており、第1モジュールに合格しないと、第2モジュールに進むことができない。行き先の用件や相手の素性を尋ねてはいけないなど、エチケット上の厳守事項、および障害に関する誤解と事実(鉄道、バスと共通)等を扱っている。

教育の中ではドア・ツー・ドア・サービスにおける対応も重視している。例えば、視覚障害のある人でも、杖を使わない人がいるので、ドアのところまで行って介助する必要がある。また、道路沿いの降車場所で利用者の自宅まで距離がある場合などの対応も必要になっている。また、車いすの固定については安全のため詳しく記述している。

 

 

 

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