日本財団 図書館


c. プログラムおよび教材の内容

 

・ 利用者向けPR冊子

 

『Access Amtrak』という5分程度の利用者向けビデオが用意され、障害をもつ人たちに好評である。ビデオと内容を合わせたパンフレットを作製しており、駅に常備している(図3-2-1)。アムトラックのアクセシビリティ対策とその利用法が写真や図と合わせて示されている。他に、点字、大文字、力セット、フロッピーディスク、スペイン語で対応した版も用意されている。

こうして情報の提供を行うことで利用者からの反響も届いており、事務局としても情報提供の大切さを実感している。なお、問い合わせ等の窓口はアムトラック・アクセス・オフィス(Office of Amtrak Access)という部署が対応している。

 

図3-2-1 パンフレット『Access Amtrak』の一部

 066-1.gif

左表紙 右 : 車いす対応寝台個室の案内

 

・ 従業員向けの教材

 

従業員向けの教材では、障害者への基本的な対応をまとめたトレーニング・プログラムが1998年に改訂され、配布されている。『Assisting Customers With Disabilities(障害を持つお客様の介助)』というタイトルで、20団体以上におよぶ障害者団体等の協力のもと作成されている。

内容は障害の理解から始まり、車いす使用者、視覚障害者(盲導犬についても言及)等への対応をまとめたものであるが、以下の点でわが国で見られるマニュアルとは異なっている。まず、言語障害に対応するための頁が設けられており、発話が十分にできない障害者の利用を想定している

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION