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図3-1-7 MArtapおよび「Lend & Learn」の案内冊子

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・ プログラムの受講対象

 

マルタの加盟交通事業者はすべて受講対象である。また、マサチューセッツ州ではセンシティビティ・プログラムの支援の他に、移動支援プログラム(Mobility Assistance Program)に基き、年に1度、マサチューセッツ州交通建設局(以下EOTC : Executive Office of Transportation and Construction)が民間事業者やNPOを対象としたアクセシブル車両の交付を行っている。年間予算は200万ドルであるが、600万ドル相当の申し込みがある。州内のほとんどの事業者から申し込みが来るが、複数台を希望する事業者については断り、各組織に最低1台は配分できるように配慮している。このEOTCプログラムによって提供された車両を所有している事業者もすべて受講対象である。

 

・ プログラムの策定

 

プログラム策定に関する情報収集は、プロジェクト・アクションから提供されるもの、及びサービス提供者(事業者)が拾い上げる様々な意見を参考にしている。

たとえば言語障害のある人とのやり取りについては、同じテキストを6年間使用しているが、新しい知見は更新している。また、コンサルタントやウィスコンシン大学の資料も使用している。

 

・ プログラムのコスト

 

連邦公共交通局の規定§53-11に基いて、助成金(グラント)が交付されている。その一部を利用してルーラルエリア(地方、過疎地域)の事業者にトレーニングを実施することが義務づけられている。マサチューセッツ州では官民に限らず、交通に関わる組織にはこうしたトレーニングが無料で提供されるべきであるという規定がある。従って、交通事業者は州内のいたるところで開催されるプログラムのほとんどを無料で受講することができる。また、マルタップが認定する他の機関で実施するトレーニング・プログラムを受講した場合、通常その費用の80%までがマルタップより払い戻される。

 

 

 

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