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b. 接遇・介助教育の実施状況

 

マニュアルを5点整備しており、財団法人全国福祉輸送サービス協会のマニュアルも活用している。ストレッチャー搬送や、マニュアル化しにくいノウハウもあるので同乗して実務訓練により修得させている部分もある。表2-2-4に研修の概要をまとめた。

 

表2-2-4 宮園自動車の接遇・介助教育の概要

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接遇・介助教育以外にも、利用者に沿ったサービスを展開するため受託している施設ごとに対応し、要望を把握している。例えば、施設の行事への参加等日常的な交流や、委託されている施設のミーティングにも参加し、情報交換や個人の特性の把握を行っている(身体的特性の把握から、仲の悪い人とは隣席にしない配慮まで)。

福祉の専門会社としての期待も大きいことから、乗務員の採用にあたっては人柄を重視し、運転の優しさも選定基準にしている。なお、同社の一般タクシー部門からの登用は行っていない。

 

c. 今後の計画および課題

 

乗務員の介護技術の水準を上げたいが、研修時間等の確保の問題もあり難しい。業務上で問題点がある場合は、発生時点で小グループで研究会を開いて対応している。

利用者(施設)に対して、送迎サービスの利用法についての教育はお願いするが、ハードで対応できる部分については、車両改造で対応することにしている。

 

5]タクシー(京浜運送株式会社旅客部ユニバーサルタクシー運行室)

 

a. 事業の概要

ユニバーサルタクシーは、1998年2月より運行を開始したリフト付きのタクシーである。これまでのように福祉利用に特化したものではなく、通常のタクシーと同じ利用形態である。ワンボックスの車両を使用し、車いすで乗車しない場合7人まで乗車可能。車いす使用者の予約や無線配車にも対応する事から、ニーズが急激に拡大している。

 

 

 

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