接遇・介助教育以外にも、利用者に沿ったサービスを展開するため受託している施設ごとに対応し、要望を把握している。例えば、施設の行事への参加等日常的な交流や、委託されている施設のミーティングにも参加し、情報交換や個人の特性の把握を行っている(身体的特性の把握から、仲の悪い人とは隣席にしない配慮まで)。
福祉の専門会社としての期待も大きいことから、乗務員の採用にあたっては人柄を重視し、運転の優しさも選定基準にしている。なお、同社の一般タクシー部門からの登用は行っていない。
c. 今後の計画および課題
乗務員の介護技術の水準を上げたいが、研修時間等の確保の問題もあり難しい。業務上で問題点がある場合は、発生時点で小グループで研究会を開いて対応している。
利用者(施設)に対して、送迎サービスの利用法についての教育はお願いするが、ハードで対応できる部分については、車両改造で対応することにしている。
5]タクシー(京浜運送株式会社旅客部ユニバーサルタクシー運行室)
a. 事業の概要
ユニバーサルタクシーは、1998年2月より運行を開始したリフト付きのタクシーである。これまでのように福祉利用に特化したものではなく、通常のタクシーと同じ利用形態である。ワンボックスの車両を使用し、車いすで乗車しない場合7人まで乗車可能。車いす使用者の予約や無線配車にも対応する事から、ニーズが急激に拡大している。