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第2は、各国内標準としての産業界が将来必要と思われる図記号についての考察である。これに対しても前向きな考察が経済的でもあり、またそれに答える方法でもあると考える。

 

6.5 SCl幹事報告Dr.D.フィッシュマンより N286

(一般案内用図記号の使用分野についての標準化)

当分野の図記号の国際標準に関して、図記号についての準備、デザイン、調整、テストそして適用に対しての原則の確立。これには既存の図記号の見直し、保守そしてそれらの調整も含まれ、すべて考察のもとに標準化すべきと考える。一般案内用図記号として他の組織も含めて展開・適用を図る。

 

7. 決議事項 :

122 SC1本委員会はSC1幹事報告を決議した。

123 SC1本委員会はWG1座長報告を了承した。

124 SC1本委員会はWG2座長報告のマドリッド1998(議決109)およびミュンヘン1999(議決118)を決議した。

125 SC1本委員会はWG4座長報告を決議した。

126 SC1本委員会はTC145への提案書(案内用図記号分野の標準化N286)を決議した。

127 SC1本委員会はマドリッド1998(議決115)を再確認し決議した。

128 SCl本委員会はIS09186(テスト)およびTR7239(適用基準)の双方の改正(N290)と各WGによる再検討を決議した。

129 SC1本委員会は日本国内委員会および日本国運輸省に対してその報告書をN289として採択し、さらに来年のSC1会議のホスト役を引き受けるとの日本提案に深く感謝することを決議した。

 

8.次回予定 :

ISO/TC145本委員会は、ポルトガル・リスボン市を開催地に予定。

日時は、2000-03-21から24まで。なお、WG1、WG2、WG4については重要な課題が山積しているため2000-02-16、17、18ウイーンかロンドンで開催する予定。

 

9.私見 : 1998-11月マドリッドにおけるISO/TC145本委員会において、SC1の全てのWG作業に対する基本的な見直しと改正の要請は、一年後の今回大きな展開を見せた。WG1のテストに関する各国コメントの検討よりも、WG2のデザイン規準を巻き込んでIS09186とISO(TR)7239、双方の改正案が打ち出されたからである。WG3についての進展は、はかばかしくないものの、WG4においては日本国内委員会の活動と協力について、グレイ委員長より感謝の意が述べられた。また、1999-4月発足した運輸省の「案内用図記号の統一化と交通、観光施設などへの導入に関する調査研究」委員会が、2002年6月開催予定の「ワールドカップ・サッカー大会」を視野に入れた図記号の標準化(JIS)、さらには国際標準化(IS)を図っていること。そのためにはできるだけ速やかに日本案を提示し、その一貫として2000年秋にはISO/TC145/SC1の日本開催を考えていることを提示した。これに関して、ISO/TC145を代表してフィッシュマン幹事から丁寧な謝辞がおくられた。以上

 

*Interpretability「通訳性」に近い言葉。ズワーガ氏の新しい表現を、ここでは「通事性」という古語を利用した。

 

 

 

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