第2に、図記号はアクセスとして特定ユーザーのルート上にある潜在的困難さを明確にすることが出来るか、ということである。しかし次のような点について、
○視覚障害者に対して触覚デザインを用いる可能性は?
○点字をふくめて如何なる方法があるのか?
○位置、サイズ、カラーコントラスト等に対する方法は?
○施設を示す標準化された図記号を用いて、これに音声、映像等を加える方法は?
○伝達方法として電子機器、ラジオ等を導入する方法は?
○関連する文字を組み合わせる方法は?など。
多くの国々が新しい立法の要請を受けている今日(関連記事:朝日新聞1999-11-10)我々は道徳的自覚を深めなければならない。討議の材料として次のような目的案を提示したい。
特定二一ズ者にとっての一般案内用図記号の標準案作成に当たっては、電子技術やISOの他の標準などを除いて、メッセージを受け入れ理解される確実なあらゆる方法を取り入れよう。彼らを看護者なしに容易に助けられる方法を目指したい。
6.4 WG4座長報告Mr.B.グレイIS07001の見直しについて N14
一般案内用図記号の各国内標準についてはWT0(世界観光機関)、オーストリア標準、英国標準(案)UIC(欧州鉄道連盟)そして日本国内委員会(案)を同ページにチェックした。ここでのカテゴリーはWTOに準じ、表示事項の個々については再考するものとする。ミュンヘン(1999-04)においては英国案から始めたが、そのN15には、日本からの最初の提案分105種を含めてチェックを加えた。
今回、日本からはより詳細な表示事項のカテゴリー分類と、優先順位の改正案が提出された。N16テストセンターが開設される前に、表示事項のリストを完成させたい。またカテゴリー分類と、もし出来れば費用の問題があるとしても、図記号として用いられるベストの図材を準備したい。
表示事項のリストと考察について、下記ガイドラインを提示する。
○火災予防と安全サインはIS07001から削除してIS03864に加えたい。
○水の安全に関するものは、オーストラリアをはじめ各グループから要請があり特定の標準としたい。現在ISOではこれを取り扱っていない。(CEN規格ではスイミングプール標準がある)
○特定ニーズ者の図記号は別にする(WG3身障者用として)
○同様な意味をもつ図記号は1つとする(郵便局とポストなど)
○IS07001について不必要と思われる図記号は削除する。日本は既に提案済みである。
○機器に関する図記号は削除するが一般案内用図記号として他に適切と思われるものは追加する。
○一国だけで使用する狭い範囲のものや、ビジネス関連は削除する。
○WG4で検討した優先順位を重視する。
各表示事項に関して討議をする時間を節約するため、最初に文書交換による応答を提案したい。大きな合意を得るために次のWG会議まで続けたい。
図記号の考察には二つの論点がある。第1は、テストのための表示事項の推薦である。これには単なる国内標準のものから、何が適切かを決める重要な考察である。また、テストの最初の経費はリ・デザインに対してのものとなろう。WG2の作業が、デザインのパラメータとして支えになる。さらにWG4は、テスト結果の取り扱いに対しても考察しなければならない。