ある距離から図記号の名称を指摘でき、さらに低照度の不利な視野条件に質にも耐えられるものであること。このテストは、通事性テストとは非常に比較しやすい。もし、双方のテストに同じ図材を用いるとほとんど同じ結果となる。この場合、視認性テストは遠距離において、通事性テストは近ずいた場合においてそれぞれ有効となる。
なぜ二つの異なるテストが必要か 図材イメージとしての対象の通事性は、図材イメージ要素の表現方法と、その視認性から得ることが出来るからである。図記号を制作するには、異なった図材イメージ要素の機能をテストする前に最終デザインを決定する。このことは通事性テストには質の高いスケッチが重要であり、一方、視認性テストには、最終的にそのテザインの高いアートワークが必要だからである。
適切な距離とは 一般案内用図記号にとっては、設置方法が最も重要である。つまり、図記号はある距離からユーザーにとっての目的を容易に視認できることにある。ところが現実には設置されたものが最適条件を下回る照明レベルであることが多い。
利用者の平均歩行速度を時速3.6?(秒速1m)と仮定して、10m離れたところにあるサインを容易に可読するには8秒を必要とする。ただし、利用者がサインに近ずきすぎると標準視野外(120度以上)となってサイン全体の可読は難しい。
以上、H.ズワーガ氏の論説に対して、J.クリーク氏は10mに固執するのはおかしい。視認距離に関しては好例がある。図記号よりも複雑な漢字について、ミユンヘン会議で提示された村越代表の制作した空港公団サインマニュアルに明確に示してある。学術的な見解に反対はしないがズワーガ氏の心理学的意見は、実際の環境の中では現実的でない、といった討議が延々と続いた。
WG2からSC1への提案(ISO/TC145/SC1/N290)
IS09186(図記号の制作とテスト手続き)を下記のように2つに分ける。
Part1----図記号の理解度テスト手続き
Part2----図記号の認知度テスト手続き
これらは一般案内用図記号に限らず全図記号を対象。
ISO/TR7239(一般案内用図記号の制作と適用原則)を下記のように3つに分ける。
Part1----一般案内用図記号原則(図記号の制作)
Part2----一般案内用図記号原則(方向を示す矢印)
Part3----一般案内用図記号原則(図記号の適用)
上記はISO/IEC60416と一致し、TR(技術的レポート)をとりIS07239とする方向で検討する。
6.3 SC1委員長報告:Mr.B.グレイ(BSI)より
ISO/TC145/SC1/WG4(IS07001の見直しの目的) N12
一般案内用図記号の総合的見直しを行うため、標準化された図材イメージと付属書に色彩を用いることで、これまでより広く利用出来るよう考慮する必要がある。現在のISO標準の向上とユーザーフレンドリーのためのIS07001を作らなければならない。
特定ニーズ者に対する一般案内用図記号 N13
SC1の構成によるとWG3は「身障者に必要な情報としての図記号」となっている。今日の状況はそのタイトルどおりではなく作業は停止したままである。TC145はWG3の再開する前にWG4に対して適切なタイトルと目的を提示するよう、また、SC1にもこの件についての考察をするよう求めているが未回答である。
IS07001の見直し作業をする当WG4は、WG3に2種の方法があると考える。第1は質の高いよくデザインされた図記号が全てのユーザーに理解されやすいこと、しかし視覚的な問題と文字の理解の難しさがあること。