第15回 ISO/TC145/SC1 ウィーン国際会議 出席報告 1999-11-26 村越愛策
1. 会議名 :
ISO(国際標準化機構)TC145(図記号)SC1(一般案内用)
2. 開催場所 :
オーストリア・ウィーン市オーストリア規格協会115〜7号会議室
3. 開催期日 :
1999-11-10AM:ISO/TC145/SC1/WG1(一般案内用図記号の制作とテスト手続き)
PM:ISO/TC145/SC1/WG2(一般案内用図記号の視覚デザイン規準)
1999-11-11AM:同上
PM:ISO/TC145/SC1/WG4(一般案内用図記号IS07001の見直し)
1999-11-12AM:ISO/TC145/SC1本委員会
4. 参加者 :
Ms.A.Schwuchow(TC145委員長・ドイツ)Mr.B.Gray(SC1委員長)Dr.D.Fishan, Dr.J.Foster, Mr.J.Wall, Mr.M.Wolff, Mr.J.Creak, Ms.A.Lowe, Ms.S.Woodhouse(Consumer Int'1)以上英国8名
Dr.C.Brugger(オーストリア), Mr.H.Zwaga(オランダ), Mr.J.Montanha(ポルトガル)、Ms.S.Deppa(アメリカ)、Mr.D.Bai(中国)、日本・村越愛策各1計8か国15名
5. 議長 :
Mr.B.グレイ(BSI TC145/SC1委員長)幹事:Dr.D.フイッシュマン(BSI TC145幹事)
6. 議題:
6.l WG1座長報告 : Dr.J.フォスター(BSI)より1999-04-08ユトレヒト大学におけるWG会議が次のように報告された。
1. 出席者 : Dr.J.Foster(座長・マンチェスター工科大学)、Dr.D.Fishman(ISO/TC145幹事)、Mr.H.Zwaga(WG2座長・ユトレヒト大学)、Mr.J.Wall(BSI),Mr.B.Gray(BSI/TC145/SC1幹事代行)
2.先のマドリッド会議においてIS09186(案)の改正が認められたことに従い以下を考察した。
2.1 コンピュータ提示方法 スライド投影方式を取りやめ新しいテスト方式としてのコンピュータ方式を導入するが、時間的短縮は得られても経費減額にはならない。新しいDISとしてその目的も改正する必要がある。また、付属書に記載することは難しいがISOの標準仕様に従い努力する。
2.2 図材イメージ 表示事項の図材イメージを重視し、これが文言表記よりもより効果的であることが討議され、また文化圏やデザインの要請に対して侯補デザインのマイナーな変更は許されるが、テストされる図材の主要素や配置(おさまり方)は変更不可としたい。
2.3 デザイン規準 IS03864/Part1のテスト方法は、IS09186を参照とする。さらに安全図記号は一般案内用図記号よりも高度なテストを必要とする。そこで新しいIS09186は、すべての図記号のテストとして用いられ、各図記号は各SCでそれぞれについてのテスト規準を作ることがWG1の段階で確認された。
3. 一般案内用図記号のテスト 表示事項の選定はWG4で行う。
4. テスト経費 WT0からの援助が得られた時点で、テストセンターが設立されることになる。このセンターは異なる文化圏に設立されるか、またそれぞれで実施されか、などが言及された。テストセンターとしては、有効な結果が必要であることから、IS07001/WG4の作業と密接に連携して実施しなければならない。テストに要するタイムスケールは5年以内とするがこれも経費次第となろう。
5. ウイーン会議 次回1999-11-10に新しいDISとするか否かの討議を行う。
6.2 WG2座長報告 : Mr.H.ズワーガより、新しい視覚デザイン規準の提案があった。
一般案内用図記号には、通事性(Interpretability)*と視認性(Legibility)が大切な要因となる。