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その成果は国内的にはJISとして、ひいては国際的なISとなることを目的としたものである。さし当たっては2002年6月開幕のサッカー、・ワールドカップ(W杯日韓大会)に間に合わせたいとの日本側の意図があることなどが報告された。

(注)当委員会は今後の活動報告をISO/TC145国内委員会(事務局・財・日本規格協会)に行い、また必要に応じて作業内容の調整を行うものである。なお、当委員会には専門家として中込常雄、加藤久明の両氏に村越の3名が、ほかにJISC、JSAからも委員が数名参加。

8. 決議事項:

116SC1はDr.Dフィッシュマン幹事から提出された1998-11月の第13回マドリッド会議報告を議決した。(N272)

117SC1はISO/TC145/SC1/WG1の報告を議決した(N276)また図記号の開発とテスト手続き改訂版1(N279)を4ヵ月以内にDIS-2として投票手続を進めることを議決した。

118SC1はISO/TC145/SC1/WG2の報告を議決した(N277)なお、WG2に対してTR7239(適用原則)の改正を指導し今年10月までに最初のCDとすることを議決した。

119SC1はISO/TC145/SC1/WG4の報告を議決した(N278)なお、WG4に対しては人々の特定ニーズの図記号の標準化を含めてIS07001の見直しを行うことが議決された。120SC1はWG4のIS07001の見直しに関して、CDとして最終的には適切な表示事項とするために、標準図記号についての若干の修正を行うことを了解した。

121SC1はWG4に対してIS07001としての図記号の表示事項の「採用基準」について考察をする事を議決した。

122SC1はWG1がDIS-2としたIS09186(テスト手続き)案から付属書D,E,F,を削除することを議決した。また、国際標準にすべき図記号を含めて、9186のテスト手続き上、他にどんな基準や要求があるか、を考察することが議決された。

9. 次回 : ISO/RC145/SC1の次回候補地としては、オーストリア代表委員の招聘によりウイーン市を、また開催時期は1999年11月10日から12日を予定とする。

10. 私見 : ISO/TC145/SC1/WG4(一般案内用図記号の見直し)に対する日本意見は、SC1委員長・WG4座長B.グレイ、TC145幹事D.フィッシュマン、WG2座長・WG4委員H.ズワガ、WG4委員C.ブラガの4氏に直接手渡し、今後の検討資料としてもらうこととした。

SC1本会議は僅か4時間で上記のように議題が多く時間も切迫したのであったが、日本からの特別参加、運輸省・盛山課長の報告は、我が国の今後の姿勢をISO/TC145/SC1に対して示したこととなり、大変有意義であった。

最後に、SC1委員長B.グレイ氏が、マドリッドにおけるWTO、さらにユトレヒト大学そして今回の会場提供のジーメンス社に対して感謝の意を表明し、閉会となった。

以上

 

 

 

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