5. お手洗
線で仕切られた男性と女性の立ち姿が世界共通であるので、中でも最も多く使用されているアメリカ運輸省案を候補図形に採りあげ、男女の弁別性を上げるように工夫することとした。
6. 身障者用設備
現在、障害者が利用できる建築物、施設であることを明確に示す全世界共通のシンボルマークとして、国際リハビリテーション協会が1969年に選定した車椅子の図形が使用されている。この図形は、独自にデザインを変えたり書き足すことは許されず、また色彩についても「ブルーか黒字に白のマークまたはその逆」と厳密に規定されている。当委員会は基本的に協会の趣旨を尊重するが、シンボルマークが定められたのは約30年前のことであり、その間の図記号を取り巻く時代の変化は激しく、残念ながら他の図形との整合性がとれなくなっているのが現状である。また、国際的にも独自案を提案する動きが見受けられる。そこで、当委員会としては、今後の展望を踏まえてリ・デザインを行い、機会を見て提案を試みることとした。
7. チェックイン/受付
候補案の原案には含まれていた「手に持ったきっぷ」を除く図形とした。
8. ホテル/宿泊施設
人がベッドで寝ている姿とした。
9. きっぷうりば/精算所
自動券売機にも使用するため、有人窓口できっぷを渡している図に誤解されないように、(券売機または駅員から)きっぷを受け取っているように見えるようリ・デザインすることとした。
10. 待合室
複数の人が利用している様子を表現するために、2人の図とした。
11. ミーティングポイント
具象形態の可能性を追求するために、到着客と出迎え客が出会う具象案をリ・デザインし、欧州で広く用いられている中央に集まる矢印の抽象案と比較検討することとした。
12. 乳幼児設備
乳児の姿と哺乳瓶の両方が検討されたが、用途を限定せず広範囲に用いることができるよう、乳幼児の図形とした。
13. リサイクル品回収施設
図形はISO14021及びISO7000/1135で規定されている「Recycling,General」を基本とした。