(3) 対応に苦慮する感染症例
1] 百日咳
抗生物質投与後、3日間経過すれば感染力がないとのことで登所する場合があるが特有の咳は続き、保育士や他の保護者に不安を与える。当該疾患の予防接種を済ませていない子どもの保護者には、予防する意味で主治医と相談してもらうこともある。
2] 伝染性膿痂疹
受診先及び症状により登所許可の基準に差があると思われるが、特に低年齢の場合保育所の判断で軽快するまで休所を依頼する場合もある。
3] 結膜炎
当該疾患を疑われる場合受診を依頼し、感染力の有無について確認してきてもらうが、感染力がないと診断され登所した場合でもクラスに蔓延したケースもあり、慎重に状況を把握し、再度受診を依頼する場合もある。
4] インフルエンザ
流行時に高熱が続いた場合でもインフルエンザと診断されず、朝の熱の状態で登所し、保育中に発熱を繰り返すケースも多い。
(4) 保護者への対応
保護者に誤解を招かないために、保育所の状況も伝えながら個別に細やかに対応していくことが大切であると共に、場合によっては主治医と連絡をとり、蔓延を防ぐ手だてをとることも必要である。
<日常保育のなかで気をつけていること>
(1) 子どもの健康状態把握
保育者は、朝一番に親からの連絡ノートや登降所一覧表の健康欄(体温、咳、下痢など)を読み、家での健康状態を把握した後、乾布マサツをしながら一人一人の視診をします。
また欠席児童については、病気欠席の内容を知り職員間に伝え合って、感染症の早期発見、予防に努めています。
(2) 日々の手洗い、うがいの励行