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質問4. イミュニティ問題が発生したか、その時どんな対策をとったか。

・誤動作の現象からイミュニティを特定することは難しい。

・イミュニティは誤動作を見るので質問1に同じ。

質問5. その他有効な対策をとった経験があるか。

(例えば、機器の位置や向きを変えた。EMC対策をされた部品を使用した。電源を分離した等)

・「密閉するのが一番良い」経験をもっている。

・主にノイズフィルターを設置しています。他に、ケーブルをシールドテープ等でシールドしたこともあります。

・電源や信号線の引き廻しを見直し、ノイズの影響を受けない様な対策を施した。

・船舶においてもインバータの普及が著しいが、信号ラインに対するアース処理の影響が大きい。シールド線の端末処理についても、必ずしも今行っている処理が全てではなく、ケースバイケースでの対応も必要である。そのような意味で、接地条件、環境条件における対策が必要と思われる。

・下記事項の対策を行う。

1]ケーブルからはLCが一番効くが入・出力で挿入するポイントが異なる

2]隙間からのエミッション/イミュニティが多い

3]ケーブルはシールドかツイスト線(場所、周波数により使い分ける)

質問6. その他(指摘・意見)

・CE規格などは近時に問題となっているが、これまでは環境整備されていない等で自社試験設備で実施しているのが現状である。

・根気が大事です。簡単には直りません。

 

11.3 船舶での誤作動防止対策の実例

 

(事例)

【不具合内容】

漁船の船舶無線に対し、妨害波が発生し特定の周波数域に雑音が入り音声が聞き取れ無くなった。

無線室は、操舵室後部に設けられていた。

【原因調査】

1) 妨害波を発している機器を特定する為、無線室近傍に関わる機器の制御電源を順次切断し、電源を切る事で雑音が無くなるかどうか確認した。

………電源を切ることで雑音の無くなる機器が判明した。

 

 

 

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