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2) 試験結果

試験は供試品の全方向、垂直-水平偏波、10V/mの電界強度で行なった。

水平偏波の場合、アナログ出力に影響が現れた。

蓋をするだけの構造では放射電磁界の影響をなくすことは出来なかった。従って電気的な接触を密にしてシールドを強化することが重要であると考えられる。

(5) シールド材料(導電性布シート)を使用した対策

1) 対策方法

次に示す2とおりの対策方法を検討した。

1]放射電磁界の影響を受けていると思われる部分の対策

基板上のアクチュエータ出力回路及び、アナログ出力回路が影響を受けていると思われるがこの部分のみを導電性布シートなどを使用してシールドすることがスペース上困難であるため、この方法による対策を行なうことができなかった。

2]端子台の増設等による対策

現状の供試品は外付けのEMIフィルタを含む端子台廻りの開放部分が大きいため、供試品全体をシールドすことが困難である。そこで次のような対策を行なった。

図23-b及び写真7に示すように鉄板に端子台を取り付け、供試品の端子台と増設した端子台の間にEMIフィルタを入れた。次に増設した端子台部を残してそれ以外の部分を導電性の布シートによってシールドを施した。

使用した導電性布シートを以下に示す。

Shintron E9215 (Shintron Fabric-P)   神東塗料社

 

047-1.gif

 

従来のEMIフィルタの挿入法

 

047-2.gif

図23-a 端子台の取り付け図

 

 

 

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