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1) 対策結果

ノイズの侵入経路が導体伝導及び空間伝導によるものである為、平成10年度に使用したEMIフィルタ、電源フィルタを取り付けた状態で、更に鉄製の箱に入れることにより改善された。実機の取り付けは金属製のラックの中に収めるものであるため、鉄製の箱に入れた状態で放射無線周波数電磁界イミュニティの影響がなく、電磁放射レベルが基準内であったことから実機でも同等の結果が得られると思われる。

(2) シールド及びグランド強化対策

現状の供試品は入出力線、電源線はハーモニカ端子を使用している為、電気的に開放されている部分が多く、シールドをこれ以上良くすることは困難である。

また影響を受けている回路部をシールドすることも考えられるがグランドの取り方やスペースの関係で困難である。

グランドを強化することも現状の供試品では困難である。

(3) 外付けのEMIフィルタヘの放射電磁界の影響対策

1) 試験方法

EMIフィルタが放射電磁界の影響を受けるかどうかを調べるためにEMIフィルタのみを図21に示すアルミ製の箱に入れ、シールドを行なった。そのEMIフィルタと誤作動対策として使用した鉄製箱から取り出した供試品を結線して試験を実施した。EMIフィルタと供試品の端子間は長さ約30mmの電線(シールドされていない単線)で結線した。

 

045-1.gif

図21 EMIフィルタのシールドケース

 

2) 試験条件

試験条件を正面方向、垂直偏波で10V/mの電界強度とし、次に示す3つの状態で試験を行なった。

1]EMIフィルタをシールドしない場合

2]EMIフィルタをシールドした場合

3]供試品とEMIフィルタを鉄製箱に入れた場合

 

 

 

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