日本財団 図書館


10.1.2 電磁放射レベル対策試験の結果

 

1) 電力制御装置

供試品のケースのシールド、グランドの強化及び入出力線に新たなEMIフィルタ(ZJSC-R47-391)を挿入することにより基準を満足することが出来た。

2) スピードコントローラ

供試品を鉄製の箱に入れることにより基準を満足することが出来た。

3) 油分濃度計

イミュニティ対策で実施した電源部に入れたフィルタのみでは放射エミッションに対しては十分な効果はなかったが電源線にフェライトコア又は電源フィルタを挿入することにより基準を満足することが出来た。

 

10.2 放射無線周波数電磁界イミュニティ試験(スピードコントローラ)

 

(1) ノイズ侵入の対策

平成10年度に入出力線にEMIフィルタ、電源線に電源フィルタを挿入したが、アクチュエータ出力、アナログ出力の変動の減少は十分でなかった。今回は空間伝導による影響を調べるために、図20に示す鉄製の箱(巾300mm、奥行き430mm、高さ140mm)の中に供試品を入れて空間伝導からの影響を極力小さくして試験を行なった。この結果、大幅な改善が認められた。

なお、鉄製箱に入れない場合でも対策があるのではないのではないかとの意見が出され(2)〜(5)までの対策について試験を実施した。

 

044-1.gif

図20 シールド用鉄製の箱

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION