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システムでは、このクリアリングハウス機能の持たせ方には主にサーバー管理型と協調分散管理型の2種類がある。サーバー管理型は、庁内のGISシステムを一括管理し、そのGISデータも始めからデータ形式など統一された状況での管理が可能なケースである。これからGISの導入を計画的に検討していける自治体に於いては理想的なシステム構成ともいえる。

一方、既に複数部署で、それぞれの業務に適したデータ形式、地図データによる運用が始まっている自治体では、庁内で地図データを共用化する仕組みとして、共通のデータ変換インターフェースを導入または構築する手順をとることになる。協調・分散管理型では、クリアリングハウスの機能を、それぞれの業務で利用されているクライアント端末(パソコンまたはワークステーション)に分散して持つことになる。

 

図表4-8 クリアリングハウス機能による地図データの検索・表示

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出典:日本ナレッジインダストリ作成

 

最近では、各GISデータ間のデータ交換インターフェースを必要とせずに、相互の端末のGISデータを利用することが出来るオープンGISの考え方を取り入れたGISソフトも提供されるようになった。このオープンGISの標準規格にそって全庁型のGISを構築していく例もこれから出てくると思われる。

 

 

 

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