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第3章

自治体における効果的なGIS活用領域

 

3-1 アンケート調査にみるGIS活用状況

 

平成9年3月、国土庁計画・調整局国士情報整備室は、全国の都道府県及び市町村を対象に、地理情報システム(GIS)整備に関するアンケートを実施し、全都道府県と97.8%の市町村から回答を得た。これは地方自治体におけるGISへの取組み状況を示す最新の資料であることから、本節ではこの結果とこれまでにみてきた事例などをもとに、効果的なGISの活用領域を検討する。

 

3-1-1 GISへの取組み状況

 

ここでは自団体へのGIS導入の現状と、GIS導入に対する意識について、市町村と都道府県についてみていく。

 

(1) 地方自治体におけるGIS導入状況

前出の地方自治体アンケートの集計結果によれば、市町村において、GIS導入に対して、既に利用しているか、導入計画が存在し、データ整備を試みている自治体が1079団体(33・8%)あるのに対し、「関心はあるが未検討」という自治体も1599団体(50.2%)、さらに「関心がない」という自治体が91団体(2.9%)、「地理情報システムを知らない」という自治体も413団体(13%)ある。

 

図表3-1 市町村のGIS導入状況

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出典:国土庁ホームページ(http://www.nla.go.jp/keisei/gis/9708/970818t2.html)

 

 

 

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