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図表2-11 TIGAR空間データベースの紹介ページ

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(http://tigar.census.gov)

 

また、1990年10月、行政管理予算庁(OMB)は、1980年代に連邦レベルで整備された空間データに関する詳細な調査に基づき、これらの空間データが有効に活用されていないこと、その結果として多くの重複投資が行われていることを明らかにし、有効に相互利用するための調整機関の設置を勧告した。これを受けて国土空間(地理)データ委員会(Federal Geographic Data Co mm ittee, FGDC)が設置され、今日にいたるまで、主にGISインフラ整備の推進に大きな役割を果たしている。

1993年、ゴア副大統領の情報スーパーハイウェイ構想の中で、空間データの民間開放が提唱され、続いて1994年の大統領行政命令に基づき、NSDI(国土空間データ基盤)による整備を開始した。この計画では、連邦政府や州政府のレベルで空間データを整備するとともに、整備された空間データの所在を情報ネットワーク上で検索するクリアリングハウスを構築することを目指している。

 

(2) 連邦政府、州、自治体におけるデータ基盤整備への取り組み例

歴史的には、連邦機関や州政府機関におけるGIS研究成果や開発に携わった人材の移籍が、GISソフトウェア・ビジネスの発展に繋がっていった。また、これらの行政機関と大学による産学共同のGISプロジェクトもまた、全米的な普及のベースとなる特定の適用分野におけるGISシステムの開発に積極的に貢献した。

 

 

 

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