洞道情報を検索し、ケーブル収容スペースを確認する。空管路情報を検索し、使用実態を把握することが出来たら、各種シミュレーションを行う。これは最適ルートの決定や管路規模の設計を支援するものである。これらの作業を経て、管路利用の計画が策定され予約をする。これは指定管路収容情報一覧表で確認することが出来る。もちろん利用計画の図面・帳簿作成も容易である。
GIS導入によって、これまで煩雑であった受電申し込み対応業務も、計画・予約が迅速化し、効率的に行われるようになった。
(2) ガス
東京ガスでは、1977年から約5年かけて、GlSによる施設管理システム「TUMSY」を構築した。1983年からは4年をかけエリア全域3万枚の1/500設備図面を作成した。現在のシステムは、配管管理と企業内の他の情報システムとのリンクにより、ガス器具の販売促進、施設更新計画、再開発計画などの企業情報システムに発展している。そして、ガスの導管設備の計画業務支援、工事用の設備図面の作成、設備改修計画支援等がGISで行われ、設備管理図面のペーパーレス化と、更新の迅速化を実現している。
TUMSYはデータベース、マッピング処理、入出力管理の3要素から構成されている。データベースには約700万件の受容者のメーター情報や導管網情報をはじめ、各家庭のガス器具に関する情報も管理されており、緊急の事態に備えている。