日本財団 図書館


資料2. 海外におけるICカードの導入・実験事例一覧

 

1] 「ロンドンバスBESTおよびロンドンバスプロジェクト」

1994年2月から1年間200台以上のバスと1万人のカードホルダーにより、非接触ICカードを使用し、ロンドン郊外のハロー地区で第二次トライアルが実施された。カードの名称は、「スマートフォトカード」と言い、顔写真が熱転写された用紙をカード上に貼りつけ、定期券として利用された。利用方法は、乗車時にカードを所定の位置に置く形態を取っている。

 

2] 「ロンドン地下鉄」

クレジットカードサイズ(但し、厚さは2.5mm)の非接触ICカード(TAGと呼ばれる)と、改札機のリーダライタ部(TARGETと呼ばれる)を使用し、50mm以内の距離で札入れ等に入れたまま利用可能である。

タッチアンドパスの仕組みで、ストアードバリュー方式を採用し、1990年4月から7月までに3駅約400人と、1991年3月までに2駅約100人により試行された。又現在セントジェームズパークにて試行されている。

 

3] 「ヘルシンキ・メトロポリタン・エリア・カウンシル(YTV)」

フィンランドのヘルシンキ首都圏での公共交通を運営するHelsinki Metropolitan Area Council (YTV)が、1992年6月からバス、同年9月からタクシーで1年間実施された。

 

4] 「パリ交通局(RATP)」

フランスのパリ交通局(RATP)が、非接触カードの導入を計画し、そのトライアル状況の概要である。既存磁気乗車券の不正利用とメンテナンス費用の圧縮を狙い、電磁誘導方式の非接触カードを採用した。バッテリ内蔵で、カードは標準サイズより一回り大きい。ビルのアクセス管理等と平行して、自動改札での部分トライアルが進行している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION