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2] ゲルトカルテによる支払い(図表4-6参照)

 

(a) カード所有者は店舗の端末にゲルトカルテを挿入(金額は店舗側が入力)して品物を購入。二重払込や操作ミスもこの時点でチェックする。

(b) ゲルトカルテから相当金額が引かれ、当該金額が店舗のターミナルに蓄積される。

(c) 売上金額と個々の取引データは定期的に(店舗によって1日1回、1日2回、週1回等)商店側証拠センター(HEZ)に送信される。このデータに基づいてカード不正使用、署名、金額などがチェックされる。

(d) HEZからカード証拠センター(KEZ)に合計及び個別取引データが情報として送信される。

(e) 取引総額はHEZからHEZ決済銀行に送信される。

(f) HEZ決済銀行はKEZ決済銀行に対して取引総額の引き落としを請求し、商店口座には売上金額を振り込む。

(g) KEZ決済銀行は引き落とし請求に基づき、カード発行銀行に対してゲルトカルテ勘定口座からの当該金額引き落としを請求する。

(h) カード発行銀行は、ゲルトカルテ勘定口座に滞留していた資金から該当金額分を引き落とす。

 

図表4-6:ゲルトカルテシステムの決済

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出典:ICカード総覧'97〜'98

 

ゲルトカルテのメリットとして、1]カード利用者、2]店舗、3]銀行のそれぞれから挙げると次のものがある。

 

 

 

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