出典:ICカード利用ガイドライン(ECOM)
3-1-2 ICカードの利用動向
ICカードは、その優れた機能によりさまざまな分野で急速に普及しつつある。その利用分野は、従来の磁気カードシステムの延長線上にある分野だけでなく、まったく新しい分野としてICカードのアプリケーションが創出された分野にも広がっている。ICカードは、当初から磁気カードに比較して高い偽造防止機能と大容量のデータ容量であるところから、主としてデータキャリア機能を中心とした活用がなされてきた。特に、最近のインターネットをはじめとするオープンネットワークの進展により、ICカードの持つインテリジェント機能と暗号システム搭載による高セキュリティ機能が着目され、EC分野において欠かすことのできないツールとして脚光を浴びつつある。以下に、ICカードの利用分野について取りまとめた。なお、個々の利用分野の多くについては他の章で詳細に述べられているので、ここではそれ以外の今後の発展が期待されると思われる分野に着目することとした。なお、図表3-3は民間市場におけるICカードの市場規模の推移を示したものである。