出典:ICカード利用ガイドライン(ECOM)
同表にもあるように、ICカードはこじ開けなど物理的アプローチによってメモリ内部の情報を取り出せないよう、ICチップに特殊加工を施してある。また、アプリケーションヘのアクセスには、暗号番号を必要としており、間違った暗号番号の入力が一定回数を越えた場合は、自動的にリジェクトする機能をカードに持たせている。ICカードの標準化については、別の章で詳述されているが、この分野でもデジュレ標準が強い影響力を持つ。たとえば、クレジットカード業界において、現在、全世界のクレジットカード取扱高の85%を占めるVISA/Masterの2大国際ブランドとEuropayの3社共同により、接触ICカード型クレジットカードの仕様であるEMVが策定され、これが一つの基準として流通しており、我が国でも、現在進行中のさまざまなプロジェクトにおいて採用されている。