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2] 医療機関側のメリット

 

(a) 事務管理コストの削減

(b) キャッシュフローの改善

(c) 患者データの獲得

新患でも治療歴をリアルタイムで入手でき、他から医療記録を取り寄せるなどの事務が削減される。

(d) 適格性と恩典の判断

患者の被保険者としての適格性や特約を保険会社へ確認するなことなくカードに記録されている保険情報から判断できる。

(e) 患者追跡

患者がレントゲン室、手術室など病院施設内を移動する際にチェックイン・チェックアウトカードとして利用でき、居場所を把握できる

(f) 専門医療内容の把握

慢性病、身体障害者の専門的な治療情報を知ることができる。

(g) 投薬情報の追跡

投薬状況の確認ができ、過剰な処方や不適切な処方を防止できる。

(h) 予防接種情報の獲得

接種記録をみることで、二重接種などの無駄を省ける。

(i) 介護記録の獲得

介護記録を参照することで担当者が変わる巡回介護サービスもスムーズにできる。

(j) 救急時の医療処置の最適化

正確で一貫した医療記録は救急時の救急車内での対処法にも役立つ。

(k) 自動処方の実施

定期的な投薬に関してカードにその情報を持たせ、処方箋を発行しなくても患者に処方できる。

 

2-2 各省庁におけるICカード関連施策等の動向

 

2-2-1 政府の施策

 

我が国の情報化の推進に関して、特に最近の数年間、政府全体の観点から閣議決定レベルの様々な施策が展開されてきている。これらのうち、ICカードの活用をとりあげた主要なものをあげてみれば以下のとおりである。

 

 

 

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