日本財団 図書館


図1-15 胸の動き、吐息の確認

023-1.gif

 

4] 2回目の息の吹き込み

最初の吹き込みが終わって、相手の胸が元の位置まで沈んだら、2回目の吹き込みを行う。以後は5秒に1回の割合で行う。

 

3 心臓マッサージ

心臓は循環器系の中核であり、心臓が停止すると、血液が循環しない。このため、人体各部組織へ酸素が運搬されず、人体組織の中で最も酸素を必要とする脳細胞が先ず酸素不足のダメージを受ける。脳細胞がダメージを受けた後再び心臓が鼓動し血液が循環(つまり、酸素が供給される)しても、脳の蘇生は不可能となるか、又は大きな障害を残すこととなる。

したがって、心臓停止と判断された場合(脈が触れない場合)は、直ちに人工呼吸に加え心臓マッサージを行わなければならない。

心臓マッサージの要領は、次のとおりである。

(1) 心臓マッサージの部位

傷病者の傍にひざまずき、傷病者の下半身側の手の人指し指と中指を傷病者の肋骨にそって腹部の中央まで移動させると、人指し指が硬い骨(胸骨)の下端の凹部に当たる。この2〜3cm上(中指を凹部まで移動した場合の人指し指の位置)が心臓マッサージ(圧迫する位置)の部位の下端である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION