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の交換の高度化に関する開発研究運営委員会」のプロジェクトである造船・舶用企業間の電子的ネットワークである通称「造船ウェブ」の動向も考慮する必要もある。

● 造船情報ネットワーク連絡会(仮称)の創設

一社では小さいが中小各造船所や舶用工業など数社が連携することにより、自前の得意とする技術を持ち合い、コスト、技術、市場競争力を支援するための環境作り、さらに互いの技術を高め合うことができる勉強会のできる組織が必要と考える。

第三小委では、平成11年1月22日での九州大学での会議の際に「造船情報ネットワーク連絡会」(仮称)を発足し徐々に会員を募ることとした。

「造船情報ネットワーク連絡会」(仮称)の構成(以下敬称略)

幹事:篠田岳思(九州大学)、山王一廣(ニチゾウ有明設計(株))、上野隆蔵(日本造船鉄工(株))、古手川保志(下ノ江造船(株))

事務局:ニチゾウ有明設計

参加社名:日本造船鉄工(株)、(株)篠崎造船鉄工所、下ノ江造船(株)、ニッスイマリン工業(株)、五幸造船(株)、ニチゾウ有明設計(株)

アドバイザー:高武淳夫(高武技術士事務所)、吉冨佐(九州共立大学)、(社)九州小型船舶工業会、九州運輸局

連絡会は、造船各社が各地に点在するため、通常は情報ネットワークを活用し、例えばインターネットの会議室やメールを利用したもので会議がなされるようなイメージである。ただし、ネットを利用しただけでは細かいニアンスや意志疎通も十分にはかられることは難しいため、お互いが実際に顔をつきあわせて議論することにも重きを置く必要もある。このため年4回程度の頻度で会合を持つ必要がある。

この会議の席上、この連絡会の議題としての必要項目としては、情報発信、標準(船)データ共有、図面、帳票、産官学交流、情報交換、NC切断、3次元データベース(原図)のデータ交換のための標準化などが急務としてあげられた。この点をも含め、次回開催では、インターネットでのホームページを利用した造船業としてのアピール、造船の需要喚起の方策、人材確保・育成などもテーマに加え平成11年3月末頃に開催の予定であり、機会あるごとに宣伝し会員を募る計画である。

 

5.3.5 図面の共通化・標準化

● 図面共通化・標準化は規模拡大の条件の一つ

現在、造船の図面には大まかな共通性があり、且つ熟練した少数の作業者が使用するので、図面は、異なる企業間でもほぼ支障なく流通している。曖昧な情報であっても、

 

 

 

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