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・ 造船所の宣伝

造船業を含め重工業は世間へのアピールが不足していると言われている。3Kという造語も製造業の認識よりはメディアを通じて一人歩きした傾向にあった。そこで、インターネットでのWWWを利用した造船所の宣伝などの情報発信が必要である。今日、インターネットが急速に普及する中、大手造船所でもまだまだ宣伝は遅れがちであり、WWWにより宣伝している企業は極めて少ない。

・ 資材情報

舶用工業品、部品、資材などのメーカーカタログなどをネット上で得ることができ、さらに購入予定品についての問い合わせ等が出来るもの、さらには購入側が公開調達などもできる環境。

・ 中古船情報

中古船の売船、購入希望などネット上でのトレードがある程度できる環境。

・ 技術情報

技術上の問題点について相談できる環境やネットを利用した技術研究会

・ 資料検索

造船技術、官庁、業界紙を含めた海事関連情報などの必要資料や、従来から行われている調査報告書の検索及びその入手。

・ 雇用情報

造船所からの求人募集情報と就職を希望するひとからの情報。

・ 物流市場情報

各国の海運市況の動向と時々の運賃価格に関する物流市場の情報。

・ 商社情報

応札などを睨んだ海外での需要動向に関する商社などからの情報。

・ 官庁、船級協会情報

ルール改訂情報、IMOでの動向、およびネットを通して申請書の提出などができる環境。

・ 技能教育

例えばマルチメディアと情報通信ネットワーク利用した技能教育の提供。

・ その他

パソコンやソフトウェアの取り扱いについての指導等。

等々

以上あげられた項目は、例えばバーチャル・シップヤードとして現在のそれぞれの組織や個人の有する情報を、一部電子化する必要はあるものの、それぞれの情報発信者の連携により情報源をうまくネットワークで繋いで行くことにより構築が可能であり、また有機的に結合された情報は高度に付加価値を高めた情報となりうる。

また、構築の取りかかりにはまずコアとなりうる小さくともアクティブな組織作りから始める必要もあり、シップ・アンド・オーシャン財団での「舶用機器の設計・情報

 

 

 

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