(2) 主要冷却水での排熱回収発電 動作流体:HFC-134a
大島運輸殿提供の主機諸元のもとに、86-79deg*640m3/hの冷却排水を利用して、新しいフロン(HFC-134a)を動作流体としたランキンサイクルでの回収動力を検討した。諸効率を考慮すれば483kW*0.5=240kW程度の出力が得られるものと思われる。以下に検討数値と系統概念図を示す。この場合の特徴は排ガス利用と異なって硫酸腐食を考慮しなくてもよいことである。
(1) p-h線図での各点状態量
(2) HFC-134a流量
G=640m3/h*1000*1kcal/Kgdeg*(86-79)deg/(h1-h4)
=1.03*105kg/h
(3) タービン仕事:
W=(h1-h2)*G/860=483kW
(4) 冷却海水量:
Gs=(h2-h3)*G/(35-30)deg*1
=810ton/h