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5.1.3 プレジャーボート関連の地域産業興し

(1) プレジャーボート市場の動向

平成9年度現在、全国のプレジャーボートの保有数は30.4万隻、これに水上バイク・ヨットまで加えれば43.5万隻に及び、小型船舶操縦士の免許取得者も約270万人と、いずれも過去10年間で1.5倍の規模に増大している。

こめようなプレジャーボート市場の成長は、バブル経済崩壊後の景気の低迷により、近年大きく減速しているが、中長期的視点から見れば、余暇時間の増大とその中での自然志向の強まり、各省庁のウォーターフロントの開発等を背景として海洋性レジャー・レクレーション需要はさらに拡大していくものと予測される。

このため、平成元年度に実施された「九州・山口(西部)地区中小造船業の新市場開拓調査」((財)日本造船振興財団)の中でも、プレジャーボートを中心とする「新タイプレジャー船」や「新用途船舶(船舶もどき)の開発」を、中小造船業が今後積極的に開拓すべき市場分野として位置づけている。

 

(参考) 中小造船業が開拓すべき新市場分野

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平成元年度「九州・山口(西部)地区中小造船業の新市場開拓調査」より

 

 

 

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