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図3-3-23 機械化、省力化を図る上での問題点は

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3.3.4 情報化

コンピュータの活用状況をみると、経理・財務管理、給与計算、営業顧客管理など事務的な作業には、ほとんどの企業でパソコンが利用されているが、設計部門や生産部門における技術的な面へのコンピュータの活用という点では、設計部門で近年やっとCADへの切り換えが行われている状況であり、中小造船所の情報化は、他の産業に比べて極めて遅れている。

 

アンケート調査結果:

設計のCAD化については、以下のような回答であった。

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生産性の向上や自動化によるコストダウンを図る上でCADの導入は前提条件であるが、他の業界と比べると利用率はかなり低い。

小規模造船所でCADの導入率が低いのは、元来、設計要員が少数であること、設計の大部分を設計会社へ依存していることなどが考えられる。

コンピュータによる情報ネットワークについては、有効回答48社(造船所)中で僅か4社だけが電子メールシステム等(一部は社内LAN)の設備を導入をしている。

ほとんどの企業において未導入であるが、アンケート調査によれば造船所の約60%、舶用工業の50%の企業が「関心がある」「導入を検討したい」と回答している。

 

 

 

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