2] 電話より費用が安く記録が残ること
3] 情報の形態に多様性を持たせられること(文書、データ、音声、画像)
4] 大量の情報を保持、交換可能なこと
5] 情報交換の連続性を保てること
6] 情報を処理計算させ新たな情報が得られること
ただし、上記メリットは情報の内容、緊急性、記録性、機密性等により判断基準が異なってくる。従って、必ずしも電話より電子化された情報の方が緊急性において優位であるとは一概に言えない。
本調査で、電子化を早急に行うべきであるとされた情報は以下の通りである。
(甲板部)
通常の航海情報(済み)
法令、法規、社則等の改正情報
気象情報
入出港手続き
入出港時補給計画情報
入出港検査
水路情報(済み)
貨物積揚荷計画
貨物輸送情報
(機関部)
機関性能変化情報
機関整備運転限界情報
補給陸揚げ業務情報
機関運転情報
機関故障情報
重大事故対応情報
(人事管理)
給与事務
4.6.5 技術開発に伴う交信情報の種類、内容等の変化
前節までは「表4-12」「表4-13」「表4-14」を基に、主に船舶交信情報に関する調査結果について述べてきたが、本節では提案された船舶情報支援システムに関連してこれらの情報がどのように変化するかを推定する。
(1) 提案された船舶情報システム
提案された情報システムを利用して船舶が運航された場合の、情報通信の状況の雛形として北米航路コンテナ船の例を以下に示す。